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アダージョとアレグロ (シューマン) : ウィキペディア日本語版
アダージョとアレグロ (シューマン)

アダージョとアレグロ(独: ''Adagio und Allegro'')変イ長調作品番号70は、ロベルト・シューマンが1849年に作曲した室内楽曲である。元々、独奏ホルンピアノの編成の曲であるが、ホルンの代わりにヴァイオリンチェロの版も残されている。
== 概要 ==
シューマンは1841年以降、様々なジャンルの作品を書いた。管楽器の独奏曲にも、オーボエクラリネットのための作品が残っている。この曲は、ホルンのために作曲された。
当初「ロマンスとアレグロ」という題名がつけられていたが、その後現在の曲名に変更された。
作曲者自身によって、チェロ独奏曲・ヴァイオリン独奏曲としての楽譜も残された(ホルン版とは、譜面の一部が微妙に異なっている)。現在では作曲者以外の編曲によってさまざまな楽器のための独奏曲として重宝されている。また伴奏はピアノだがエルネスト・アンセルメの編曲によって管弦楽編曲版も作られている
なお、この「アダージョとアレグロ」は、ホルンの中でも、半音ごとの各音が全て自由に出せるヴァルヴホルンのために書かれている。この時期、ヴァルヴホルンを前提とした独奏曲はまだほとんど書かれておらず、この「アダージョとアレグロ」は、当時としては珍しい、ヴァルヴホルンを前提としたホルン独奏曲であった。作曲者の、この楽器に対する興味の強さが伺われる。
初演は1849年に非公式の場で、1850年に公式の場で行われた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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